大好きな医療漫画『ブラック・ジャック』。私のおすすめベスト10エピソードをご紹介します!
この作品をまだ読んだことがないという方は、是非エピソード選びの参考にしてみてください。
読んだことのある方は、あなたのベストエピソードとも比べながら一緒に盛り上がれると嬉しいです!
ブラック・ジャックとは
ご存知「漫画の神様」こと手塚治虫先生の作品です。
1973年11月から1983年10月まで「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)に連載されました。全部で243話あり、それぞれが1話完結型のストーリーです。(TEZUKA OSAMU OFFICIALサイト参照)
主人公のブラック・ジャックは、医師免許を持たない天才外科医です。その神業はもとより、とんでもない高額の手術料を請求することでも有名です。しかしそこには、私たちが日常生活では忘れてしまいがちな命の重さについての彼の信念があるのです。
それでは、私のおすすめベスト10エピソード、いってみましょう!
1位. 友よいずこ
少年チャンピオン・コミックス 出版社 : 秋田書店 (8巻-第71話)
私のベスト1位は『友よいずこ』!
ブラック・ジャック作品を読む人には必ず読んでほしいエピソードです。
以下、友人タカシからの手紙にあった一文を引用します。
きみは医者になって人間を治しているんだね
ぼくも医者なんだ フフ 医者にもいろいろある……
ぼくが治そうというのは…………
地球だよ
引用:手塚治虫『ブラック・ジャック』「友よいずこ」手塚プロダクション
タカシは人間によって過剰に破壊されゆく地球環境に憂いて、自ら行動する大人になっていたのですね。
地球の医者。
素敵な表現です。
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『笑い上戸』
ブラック・ジャックが気を許した数少ない友人のエピソード。涙なしには読めません。
(少年チャンピオン・コミックス/秋田書店/24巻-第224話)
2位. ときには真珠のように
(3巻-第25話)
生命力の神秘と医学への葛藤を考えさせられるエピソードです。
作中で、特に印象に残った本間医師のセリフを以下に引用します。
…な なぁ
ど どんな医学だって せ 生命のふしぎさには…かなわん…
に 人間が い 生きものの生き死にを じ 自由に し しようなんて
おこがましいとは お お 思わんかね…
引用:手塚治虫『ブラック・ジャック』「ときには真珠のように」手塚プロダクション
3位. 畸形嚢腫
(2巻-第10話)
時々これと似た実際の事例が中国やインド、日本でも紹介されますよね。
それらを見るたび、再度読みたくなるエピソードです。
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- 『ふたりのジャン』
患者は、双子の体がくっついたまま生まれてしまった結合双生児。
(少年チャンピオン・コミックス/秋田書店/4巻-第32話) - 『コルシカの兄弟』
一卵性双生児の双子のエピソード。
不思議なことにこの兄弟には、一方が怪我をするともう一方も同じ箇所を痛がるという特徴があった。
(少年チャンピオン・コミックス/秋田書店/7巻-第59話) - 『畸形嚢腫パート2』
前回と同様に、畸形嚢腫の中には人間のパーツが揃っていた。
しかし今回は母体の組織と複雑に絡み合っており、切り離すのは不可能と思われた
(少年チャンピオン・コミックス/秋田書店/24巻-第220話)
4位. ちぢむ!!
(6巻-第51話)
この奇病に感染してしまって、自分の死期を悟った医師のセリフがとても興味深いのです。
もしなんのせいだというなら−−−−−−−−
これは……
神の…
警告だ…
引用:手塚治虫『ブラック・ジャック』「ちぢむ!!」手塚プロダクション
そして決して諦めないブラック・ジャックの最後のセリフ
医者はなんのためにあるんだ
引用:手塚治虫『ブラック・ジャック』「ちぢむ!!」手塚プロダクション
深いですね。
5位. オペの順番
(24巻-第217話)
これぞブラック・ジャック!と言えるエピソードです。
6位. おばあちゃん
(7巻-第65話)
母親の、我が子に対する無償の愛情に涙するエピソードです。
そしてそんな想いがあるからこそ、「母は強し」なんですよね。
以下、私の大好きな1場面を引用します。
息子:三千万円!?
ブラック・ジャック:あなたに払えますかね?
息子:い いいですとも!
一生かかっても どんなことをしても払います!
きっと払いますとも!
ブラック・ジャック:それを聞きたかった
引用:手塚治虫『ブラック・ジャック』「おばあちゃん」手塚プロダクション
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『もらい水』
親子の絆のエピソードです。
(少年チャンピオン・コミックス/秋田書店/17巻-第158話)
7位. シャチの詩
(7巻-第57話)
動物と人との友情がある一方で、
動物の野生性と、人間の社会性との衝突があるのもまた事実。
それに対するブラック・ジャックの葛藤と、シャチの純粋さ、両者の友情に切なくなるエピソードです。
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- 『戦場ヶ原のゴリベエ』
(少年チャンピオン・コミックス/秋田書店/18巻-第172話) - 『コマドリと少年』
(少年チャンピオン・コミックス/秋田書店/12巻-第105話)
8位. 上と下
(12巻-第114話)
高層ビルの上に居る社長と下で作業する作業員。居る場所だけでなく、立場も上と下の2人。その2人の友情に心が暖かくなるエピソードです。
ラストにブラック・ジャックのとった行動も最高です!
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『山手線の哲』
凄腕のスリの男と、長年彼を追い続ける警察官のエピソード。オチが最高!
(少年チャンピオン・コミックス/秋田書店/18巻-第165話)
9位. 万引き犬
(3巻-第22話)
犬を飼っている人には特にオススメしたい、大好きなエピソードです。
10位. U-18は知っていた
(10巻-第94話)
ブラック・ジャックの患者には人間だけでなく、動物や幽霊、宇宙人なんかもいたりしますが、今回はなんとコンピューターです。このエピソードは、昭和51年(西暦1976年)3月週刊少年チャンピオン掲載ですから、実に44年以上前に書かれたということになります。さすが漫画の神様、手塚治虫先生です。
今でこそAI研究の技術が進み、「人工知能の医者」がだんだんと現実味を帯びてきていますね。そう遠くない未来で、このエピソードのように人工知能による反乱やストライキが実際に起こる可能性は0ではないでしょう。人間と人工知能との共存、ちょっと怖い世界ですね。
とはいえ私がこのエピソードを好きな理由は、勿論こういう未来に対する漠然とした恐怖感ではなくて、精密コンピューターブレインとブラック・ジャックとのやりとりにあります。
特にラストのセリフはブラック・ジャックらしい一言でした。
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おまけ
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(少年チャンピオン・コミックス/秋田書店/5巻-第39話)
まとめ
いかがでしたか?
出版社 : 秋田書店
私が初めてブラック・ジャックを読んだのは秋田書店出版の文庫版で、西口司郎さんという方が描いた絵が表紙に使われていました。その絵がとてもかっこよくて、当時の私はますます作品に魅了されました。
これから揃えたいという人には、個人的にこちらがお勧めです。
自分の部屋にあるとテンション上がりますよ!
本記事が、あなたのお気に入りエピソード探しのきっかけになれば嬉しいです。
ではまたね!
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